気象庁は昨日11/11に気象衛星「ひまわり9号」の障害が発生したと発表。
可視光による画像以外が取得できなくなったとのことだったが、同日18時頃に復旧したとも発表した。
原因は赤外線画像の取得装置の温度が上昇したためで、冷却して温度を下げたところ復旧したとのこと。
2016年の11月に打ち上げられた「ひまわり9号」設計寿命が15年以上ということになっている。
なんにせよ無事に復旧して良かったな。
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気象衛星で天体を観測?
2019年の10月頃から2020年の初めにかけてオリオン座のα星である「ベテルギウス」が暗くなり、一時は二等星に”格下げ”になったことがある。
この”大減光”の原因はその後の観測と研究で表面温度の低下が原因の半分と判明し、残りの半分は放出された塵によるものと推測されたが、思わぬ方法で裏付けとなるデータが取得された。
その”思わぬ方法”とは、本来気象観測用に打ち上げられ実際に運用されている気象観測衛星「ひまわり8号」を利用するというもの。
具体的には地球の半球を10分毎に撮影している画像に写り込んだ「ベテルギウス」の明るさを測定したもの。
研究者チームは4年半分に当たる20万枚以上の画像を調べたところ1,000枚ほどに「ベテルギウス」が写り込んでいたとのこと。
「ひまわり8号」では地上や衛星軌道上の天体望遠鏡では継続的に取得することが難しい波長(中間赤外線:周辺に放出された低温の塵が放射する波長10μm周辺)のデータが取得できた。
撮影されたデータを解析したところ、大減光時にはこの波長の光が多く捉えられており塵が増えていることが裏付けられたとのことだ。
”普通の”天文学者では思いつかない「気象衛星を天体望遠鏡として利用する」というアイデアが凄いし、そのアイデアを活かして研究成果を出してしまったことも素晴らしいと思う。
今後もこのような斬新なアイデアが生まれて活かされると素晴らしいね!
