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ホンダの「ヴェゼル」に1Lターボを搭載?

ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」は2013年に発売され、翌2014年から3年連続でコンパクトSUVクラスの売り上げトップだった人気車種。
2017年こそトヨタの「C-HR」にトップの座を譲ったが、相変わらずの人気で売れ行きもまだ好調。
そんな「ヴェゼル」が来月マイナーチェンジ(というか年次更新)を受け、エクステリアデザインの一部変更と安全装備の「ホンダセンシング」の標準装備化が行われる予定。
今回の変更点はそれほど多く無いが、その後に予定されているモデルチェンジではパワートレインの追加が行われる可能性が高いらしい。
現在のパワートレインは1.5Lの通常エンジンと1.5Lのハイブリッド(i-DCD)があるが、これらに加えて以前から発表している3気筒の1Lターボエンジンの搭載があるらしい。
ホンダのダウンサイジングターボと言うと、「STEP WGN」に搭載した1.5Lターボがあるが、お世辞にも大成功とは言えない。
同じエンジンは「ジェイド」にも搭載されているが、どちらにもハイブリッド搭載モデルがあり、そちらの方が売れているような状況。
他にターボエンジンを搭載しているのは軽自動車以外では「シビックTYPE-R」と「NSX」で、どちらもスポーツタイプでハイパワーターボエンジンとなっている。
こんな中で「ヴェゼル」に1Lターボを搭載するというのは一種の冒険かもしれないが、元々このエンジンの市販車搭載第1号は次期「フィット」と言われていて、それに先行する形で「ヴェゼル」に搭載することになったらしい。
ホンダとしては「ヴェゼル」で一般ユーザーにターボを浸透させ、それから主力車種である「フィット」に搭載することにしたのかな?と考えられる。
個人的には発表された当時から気になっていたエンジンでもあるので、市販車に搭載されるのが楽しみではあるな。

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トヨタが「クラウン」に2Lターボエンジンを搭載し、10月発売へ

トヨタが「クラウン」のマイナーチェンジに伴い新開発の2Lターボエンジン搭載グレードを追加し、10月に発売する見込み。
搭載されるエンジンは既にLEXUSの「NX200t」に搭載されている「8AR-FTS」。
「クラウン」にターボエンジンが搭載されるのは11代目(S17#型)に搭載された「1JZ-GTE(2.5L直6)」以来およそ8年ぶり。
2Lのターボエンジンは1985年に販売終了した「M-TEU(2L直6SOHC)」を搭載したグレード(S12#型の一部)以来30年ぶりとなる。

また同じ「8AR-FTS」をLEXUSのISにも搭載し、「IS200t」として発売する予定だそうだ。

これで「クラウン」と「IS」は”ハイブリッド”と”ダウンサイジングターボ”という2種類の”エコ”(と言われる)パワートレインを持つことになるな。

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トヨタ、「オーリス」にダウンサイジングターボエンジンを搭載

トヨタはCセグメントコンパクトカー「オーリス」をマイナーチェンジし、かねてから噂されていた1.2Lターボエンジン搭載の「120T」グレードを追加して発売した。
2/21付けの記事「トヨタが「オーリス」に1.2Lターボを搭載?」に書いた内容がほぼそのまま発表になった形だ。
アトキンソンサイクルエンジンにターボを組み合わせて低負荷時と高負荷時での熱効率をそれぞれアップし、加えてエンジン自体の小型化&軽量化で燃費を向上させようと言うことだ。
月間販売目標は1,000台と少ないが、これはメイン市場がヨーロッパのためで、実際昨年一年間の国内販売台数は8,838台で同社の最量販車「アクア」の4%弱にしか過ぎない。

新しい1.2Lターボエンジン(8NR-FTS)を搭載した「120T」は最も排気量が小さいにもかかわらず「オーリス」の全グレード中最も高い2,590,037円のプライスタグが付けられた。
この中には標準装備化された「Toyota Safety Sense C」(メーカーオプション価格54,000円)が含まれているし、そもそもプレミアムコンパクトカーという位置付けとはいえ少々高く感じられる。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれだけど、私としてはもはやコンパクトカーの価格では無いと思うな。
ライバルの「GOLF」よりは安いけど、その「GOLF」に販売面で負けている理由をもう少し考えた方が良くは無いだろうか?

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ホンダ「ジェイド」にターボエンジン搭載?

ホンダがデビューさせた「ジェイド」はモデル廃止となった「ストリーム」と同じ乗用タイプの3列シート車だ。
今年の2月に販売を開始した国内販売分のパワートレインはホンダ独自のハイブリッドシステム「i-DCD」のみを搭載するハイブリッド専用車となっている(先に販売を開始した中国向けの現地生産分は1.8Lガソリンエンジンを搭載)。
ところがここにきて新開発の直列4気筒1.5Lターボエンジン(次期ステップワゴンに搭載する予定のエンジン)を搭載したモデルを追加するという話があるらしい。
ハイブリッドは確かに燃費の面では有利で、現在のJC08モード燃費(24.2-25.0Km/L)は国産のミニバンの中ではトップの数値だが、いかんせんコストがかかりその分車両価格も高くなってしまう。
その点1.5Lターボエンジンはハイブリッドよりも低コストで、中には車両価格も20-30万円ほど低く抑えられるとする記事も見受けられる。
現在の車両価格はベースグレードの”ハイブリッド”が272万円で、上級グレードの”ハイブリッドX”が292万円。
これはとても1.5Lの車の値段とは言えず、上位車種である「オデッセイ」の下位グレードや、ボックスタイプミニバンの「ステップワゴン」の結構良いグレード(スパーダ以外の全グレードやスパーダZのFF辺り)が買えてしまう。
そこで価格を抑えられるグレードを追加して販売に弾みを持たせようと言う目論見かと思われる。
仮に価格を30万円低く設定出来るのであれば、242-262万円というレンジに入り、「オデッセイ」との棲み分けが出来ると言うことになる。
もちろん燃費はハイブリッドよりは落ちるものの、元々ダウンサイジング用として開発されたエンジンなので、それほど低下することも無く年間の走行距離が多く無い人ならトータルコストは安く済むかも。

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トヨタが「オーリス」に1.2Lターボを搭載?

トヨタがこの4月に「オーリス」をビッグマイナーチェンジし、新たに1.2Lのターボエンジン(8NR-FTS)を搭載したグレードを追加すると言う。
「オーリス」というと初代モデルが2006年10月にデビューし、2012年8月には現行の2代目にフルモデルチェンジをしている。
サイズ的にはCセグメントに入る車で、ヨーロッパでのライバルはVWゴルフになる。
国内でもライバルは同じくゴルフになるが、はっきり言ってゴルフより遥かに売れていないのが現状だ。
昨年12月の販売台数は僅か487台で、2014年の一年間トータルでも8,838台。
対するゴルフは昨年一年で31,410台とオーリスの4倍近くを売っている。
ゴルフにあってオーリスに無かったのが所謂「ダウンサイジングターボ」なのだが、今回トヨタは新たにそのターボエンジンを開発し搭載してくると言うのだ。
現行モデルのエンジンは1.5Lの「1NZ-FE」と1.8Lの「2ZR-FAE」の2本立てで、これに先に書いた1.2Lターボの「8NR-FTS」が加わると言うことだ。
この「8NR-FTS」のパフォーマンスは、116ps/18.9kgmとゴルフ1.2L TSIの105ps/17.8kgmを上回っており、動力性能では負けていない(ミッションはDCTではなくCVTになる)。
トヨタとしてはレクサスのNX200tに続く2番目のダウンサイジングターボを国内に投入して販売の梃入れを図るつもりだろうし、もちろん折角の新開発エンジンを一車種に載せるだけではないだろうから、今後1.5Lから1.8Lクラスのエンジンに換えて搭載車種を増やすことが考えられる。
またヴィッツのRS辺りに搭載したらボーイズレーサーに仕立て上げることも出来るんじゃないかな?

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ホンダの小排気量ターボエンジン

ホンダは昨年の技術公開(自動車関連のマスコミや評論家対象に毎年実施されているもの)で、3種類のターボエンジンを公開した。
排気量はそれぞれ2L,1.5L,1Lで、3気筒の1L以外は4気筒で2LはVTECとなっている。
この内2LのエンジンはシビックのTYPE-Rに搭載されニュルブルクリンクで市販車FF最速のラップタイムを目指している(現在はルノーメガーヌRSの8分強が最速)。
すでに8分を切りNSXのTYPE-R同等の7分56秒を記録している言われている。
1.5Lエンジンは180ps程度の出力と言われ、大体2.5Lクラスのパフォーマンスを持っているということだ。
実際にはアコードクラスの車に搭載されても重たいボディを問題無く走らせることが出来ているよう。
1Lエンジンはパフォーマンス的には1.5L~1.8Lクラスのエンジンと同等と思われ、日本ではストリームやフリードに搭載されても問題無く走らせることが可能だろうが、フリードへの搭載は無いだろうな
#2014/07/26追記:その後次期フリードにはこの1Lターボが搭載されるという話が出てきた(汗)。ついでに次期ステップワゴンには1.5Lターボを搭載するとの話もある。
この1Lエンジンの特筆すべき点はレギュラーガソリン仕様であるという点。
VWやメルセデス等のヨーロッパ車のダウンサイジングターボエンジンはその殆どがハイオクガソリン仕様。
ヨーロッパ車はオクタン価が95程度(ドイツでは主流のオクタン価)のガソリンを使うことを前提に設計されているためにレギュラーガソリンのオクタン価が90程度の日本ではハイオク(オクタン価100程度)指定となってしまう。
もちろんハイオク仕様の車にレギュラーを入れても動かないわけではないが、ノッキング対策のため点火時期を遅らせるなどで本来の性能は出ないうえ、一部の車種ではエンジントラブルの原因ともなり得ることが考えられる。
それに対してホンダの1Lターボは最初からレギュラー仕様なので、燃料費が安く済むし、万が一ハイオクを置いていないスタンド(日本には殆ど無いけどね)があっても問題無く給油が出来る。
このことは燃料事情の良く無い一部の国では有利ではないのかな。
具体的に搭載車種等は全くの未発表だけど、今後ホンダが開発&発表する車のどれかには載せて来て貰いたいと思う。
もしかして「S660」(ビート後継として発表された)の拡大版もしくは「S2000」の後継に載せて来るかも?
いや、「S2000」の後継ならパフォーマンス的に1.5Lターボかな?

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