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DHCP環境以外のことも考えて欲しい・・・

仕事場で新規に購入したWindows11搭載のノートPCの設定を始めたところ、最初の所で詰まってしまった。
地域とキーボードを選択した後の”ネットワークに接続しましょう”の画面に”ネットワークに接続していません”が表示されずネットワーク接続をスキップ出来ないorz。
仕事場の環境には無線LANも有線LANもあるが、セキュリティ上DHCPサーバーは無いのでネットワークの設定は手動で行う必要がある。
なのでTCP/IPの設定を手動で行えればネットワークに接続出来るんだけど、Windows11の初期設定の画面ではその設定が出来ないのでそこから進めなくなってしまった。
せめてTCP/IPの設定をさせてくれれば次に進めるのに・・・と思いつつ、「さて困った」ということで調べたところ、同じことで困っている人は結構いるようで情報はすぐに入手できた。
今回行なった手順は、セットアップ画面で「Shift+F10」を押してコマンドプロンプトを出して下記のコマンドを入力。

>cd oobe
>bypassnro.cmd

これで自動的に再起動されセットアップを最初からやり直すことになり、”ネットワークに接続しましょう”の画面に”ネットワークに接続していません”のボタンが表示されるようになる。
#この状態ではマイクロソフトアカウントは不要でローカルユーザーを作ってセットアップが出来る。

家庭でならルーターがDHCPサーバーになっていることが多いから大丈夫だろうけど、企業ユーザーの場合はDHCPサーバーを置かないことが多いと思われるので今回の私たちのように困ったことになってしまう。

昨年の十月に別のPC(企業向けモデル)のセットアップを行なった時にはボタンが表示されていたのでネットワーク接続無しででも問題無かったのに、五ヶ月後の今はダメになっているなんてねぇ、、、
もしかして”22H2”からデフォルトでは「インターネットに接続していません」ボタンを表示しなくなったのか?
それとも元々企業向けのPCでは先に書いたコマンドを実行したのと同じ環境(レジストリ変更)で出荷されているのかな?
とにかくユーザーにとっては不便としか言いようがないな。

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プロダクトキーの確認手段

Windows10/11がインストールされているPCでプロダクトキーを確認したいときの手段の一つ。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動し以下のコマンドを入力する。

「wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey」

ただし、これはプリインストールされたPCのみで可能らしいので、自作PCや別途購入したキーで認証したPCではパワーシェルを管理者権限で起動し以下のコマンドを入力する。

「(Get-CimInstance -query ‘select * from SoftwareLicensingService’).OA3xOriginalProductKey」

これらの方法で確認してメモを残しておけば万が一キーが書かれた証書やメールを紛失しても再インストールおよび認証が可能となる筈。
また、PCにプリインストールされている場合はハードウェア構成を大きく変更しない限りデジタル認証されるので、キーを保存しておく必要は無い筈。

他の手段としてProduKeyのようなフリーソフトを使う方法もあるが、ウィルス対策ソフトによってはウィルスやマルウェアとして認識される場合があるので、個人的にはお勧めできない。

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Windows10でコマンドプロンプトを管理者権限で実行

現場のPCの一台が不調だということで預かってきた。
症状としては
・スタートボタンをクリックしても反応が無い
・エクスプローラーがエラーを出して起動しない(Winwos+Eキーでも起動出来ない)
・Windows+Xキーで反応が無い
・もちろんWindwosキーを押しても反応が無い
・Cortanaも使えない
その他もろもろの異常があって通常の動作をしていない状態。
以前にも似たようなことがあり、その時はウィルスチェックをして感染ファイルを削除後WindowsUpdateでアニバーサリーアップデートを当てることで復旧した。
なのでこのPCもまずはウィルスチェックをしたところ複数の感染ファイルが見つかり削除した。
その後WindowsUpdateをしようとしたが、コントロールパネルを開くことが出来ないのでネットワーク設定の変更が出来ず立ち往生。
コマンドプロンプトでipconfigコマンドを実行しても管理者権限での実行が必要。
そこで管理者権限で実行しようとするが、”ファイル名を指定して実行”(Windows+R)からの起動では管理者権限で実行できない(cmd+Ctrl+Shift+Enterでは管理者権限で起動しない)。
いろいろ試している内にコマンドプロンプトのショートカットを作成して、プロパティから”管理者として実行”のフラグを立てればOKでは?ということになり、まずはショートカットを作成することにした。
デスクトップ上で右クリックすることは出来たので、”新規作成(X)”→”ショートカット”を選択。
”項目の場所を入力してください(T)”の右にある”参照(R)”ボタンを押すと、ファイルの一覧が表示されたので、%Systemroot%\System32\cmd.exeを探してショートカットを作成しようとしてふと思いついた。
「ここで右クリックしたらどうなるんだろう?」
試しに右クリックすると”管理者として実行(A)”がメニューに出て来た。
後はそのまま管理者として実行を押すと無事にコマンドプロンプトを管理者権限で実行することが出来たので、ネットワーク設定を変更し、あらかじめ(コマンドプロンプト上で)コピーしておいたWindows10Upgrade28084.exeを実行するとWindows10のアップデートが始まった。
さぁて、これで直ってくれれば良いなぁ。

ちなみに”Windows10Upgrade28084.exe”はWindows10のアニバーサリーアップデートを直接当てるための実行ファイルで、マイクロソフトのサイトからダウンロード可能。
実行すると必要なアップデートも同時に行ってくれるので便利。

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