「セレナ」にe-Powerを追加

日産は先月末に同社のミニバン「セレナ」に新グレード「e-Power」を追加し発表した。
エンジンは先に発売されている「ノート e-Power」と同じ1.2L直列3気筒だが、オイルクーラーを増設し最高出力を79psから84psにアップさせており、モーターも109psから136psにパワーアップされている。
パッテリー容量も増やされていて、新設された「マナーモード」(エンジンを始動しないモード)での走行距離は最大で2.7Km。
それらの甲斐あってJC08モード燃費はクラス最高の26.2Km/Lとホンダの「ステップワゴン」の25.0Km/Lやトヨタの「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」の23.8Km/Lをしのいでいる。
ただ、価格も相応に上がっておよそ300万円~344万円と、S-ハイブリッドに比べ40-50万円アップされた価格となっている。
また走行用バッテリー搭載の為に2列目シートはセパレートタイプのみとなり乗車定員が7人のグレードしか無いし、構造上4WDの設定が無い(これは他社のモデルも同様)。
雑誌等の試乗記を読む限りでは、乗り心地や直進安定性は向上し、車内の使い勝手の良さはそのままだというので、予算さえなんとかなればお勧めのモデルだとは思う。

で、車両価格の差を燃料代で元を取るにはどれくらいかかるかというのを試算してみた。
比較するのはe-Power X(26.2Km/L)と、S-ハイブリッドの2.0X(17.0Km/L)とし、実燃費はカタログデータの75%、ガソリン価格は1リットル当たり140円としてみた。
この条件で計算すると1万Km当たりのガソリン代は
e-Power:71,246円
S-ハイブリッド:108,527円
となり、差額は37,281円となった。
車両価格をe-Powerが296.9万円(e-Power X)、S-ハイブリッドが248.9万円(2.0X)とすると、その差額は48万円となり、燃料代の差で割ると12万Km以上乗らないと元がとれない計算。
実際には自動車税の税額が年間5千円下がるのと、購入時の自動車取得税と翌年の自動車税と重量税が軽減されるので差は縮まるが、それでもかなりの距離を乗らなければ元がとれないことには変わりは無い。
こうしてみると、無理にe-Powerを買わなくても、S-ハイブリッドで良いような気もするね。

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