スズキ、アルトに「ターボRS」を追加

スズキは3/11に軽自動車「アルト」に新グレード「ターボRS」を追加し発売した。
軽量化で国産ガソリン車最高の37.0Km/Lという燃費を達成した新型「アルト」だが、昔は「アルトワークス」というじゃじゃ馬なモデルがあった。
今度の「ターボRS」はその「ワークス」を彷彿とさせるグレードだ。
初代の「ワークス」(1987年発売)は550ccで最高出力64馬力のエンジンを搭載し、それがもとで64馬力という最高出力の自主規制が出来た。
以来30年近く続いて来た自主規制は未だに撤廃されることもなく、昨年市販化が発表されたホンダの「S660」が最初に自主規制枠を超える最高出力を出して来るのでは?と思われたが、昨年「フィット」等で発生した度重なるリコールが国土交通省に与えた印象は悪く、発売当初は64馬力になる可能性が高いと観測されている。
「アルトターボRS」も初めて公開された時は64馬力を超えて来るのでは?という観測もあったが、結局は自主規制枠内に収まる
47kW<64PS>/6,000
98Nm<10.0kg・m>/3,000
というスペックで発売となった。
最高出力こそ自主規制内だけど、最大トルクはR06Aエンジンを搭載する他のモデルよりも高められている(それでもホンダ「N-BOX」等の104Nm<10.6kg・m>/2,600よりは低い)。
※「東京オートサロン2015」に出品された「アルト ターボRS コンセプト」は発売時に「アルトワークス」と名乗って64馬力を超えてくるかも?

エンジン以外に目を向けると意外にもミッションに5速AGS(Auto Gear Shift)を採用してきたことが目を引く。
巷の噂ではスポーツモデルなので5速マニュアルを採用するだの、CVTだのと囁かれていたが、いざ正式発表されてみるとそのどちらでもないAGSが採用された(MT、CVTとも設定なし)。
ベースとなった「アルト」にはMTもAGSもCVTも設定されているが、最安価グレードの”F”を除く燃費の良いグレードは全てCVTのみの設定となっている。
燃費を向上させるために今や必須とも言える「アイドリングストップ」もCVT以外には設定されていない。
MTでも「アイドリングストップ」を装着しているホンダの「CR―Z」のようなモデルもあるが、スズキはMT車には装着しないことを選んだということか?
AGSならクラッチ操作は機械が行うので比較的「アイドリングストップ」の装着もしやすいということなのだろうか?
AT免許でも運転できるAGSを採用してきたとはいえ、パドルシフトを採用しているのでスポーツ走行にも不足は無いということか。

この「アルトターボRS」の発売で昔のようなスポーツモデルが再び流行するということは・・・無いだろうけど、昨年はダイハツから「コペン」が発売になったし、今年はホンダから「S660」が出る予定なので楽しみではあるな。

←クリックしてくれると嬉しいです。
【広告】

コメントを残す