「無彩限のファントム・ワールド」第三話

京都アニメーション製作の「無彩限のファントム・ワールド」の第三話を見た。
この回のテーマの「人間の記憶をコピーする」ということに関しては実際の研究もされているようで、なかなか面白そうなテーマではあった。
確かに人間の(というか生物の)記憶に関してはまだまだ未知の部分が多く、いろんな説があるようだ。
二つに切断しても再生して2つの個体になる”プラナリア”なんかは、切断前に学習したことを再生後の個体のどちらも覚えているそうなので、一体どこに記憶があるのだろうか?

とまぁ難しい話は置いといて、「他人の記憶を移植するとその人が習得したことを労せずに移植された人も習得できる(筈)」、なんてことを劇中で言っていた。
たしかにそうかもしれないけど、体術に関して言うとそう単純なことではないと思うなぁ。
良く「頭で考える前に身体が反応する」なんてことを一流のスポーツ選手は言うけど、これなんかは脳で記憶しているのではなく、一種の反射なのではないだろうか?
だとすると、劇中であったように(ベタな)”頭同士がぶつかり合うこと”では移植出来ない様な気がする。
いや、”考えない”だけで、目や耳等から入った情報をもとに身体を動かすのだから、やはり記憶が必要なのだろう。
だとすると記憶をコピーすれば同じ様なことが出来ると言うことになるのか?
だとしても技だけ覚えても筋力その他は上がらないんだから身体が付いて行かない筈で、橋の上に飛び上がるシーンはちょっとどうかと思う。
まぁ途中で体力不足で動けなくなるという描写があったので、これはこれで良いのだけど、その他はちょっと無理があったんじゃなかなぁ?

無理はあったけど、全体的には面白くなってきたような感じなので、今後も見続けることになりそうだな。
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