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ル・マン24時間レースは今夜スタート

フランスのル・マン村で行われる自動車の24時間耐久レースは現地時間の今日午後3時(日本時間では午後10時)にスタートの予定。
昨年はレースの半分過ぎまで大量リードでトップを走行していた7号車がトラブルでリタイヤし、序盤で多重クラッシュに巻き込まれほぼ最後尾まで後退した8号車が3位に入賞したトヨタが今年はどうなるのかが注目されているが、予選では他チームの車両のクラッシュ等があり予選最終日でタイムを伸ばすことが出来ずスターティンググリッドの4列目からのスタートとなった。
予選トップのポルシェ(参加チーム中最大の8MJというエネルギー回生量にものを言わせて直線がやたらと速い)やディフェンディングチャンピオンで今年のWECの1・2戦で優勝しているアウディとのタイム差が大きいのが気がかり。
ポルシェの最大の課題は耐久性で昨年は終盤でトラブルを起こして敗退したが、今年は1・2戦では完走しているものの24時間となると話は別。
5連覇中のアウディは耐久性に定評があり、昨年もポルシェとトヨタがトラブルでリタイヤもしくは修理で順位を落とす中、最後にはトップでチェッカーを受けている。
日産も異色のマシン(なんと駆動方式がFF!)という車(「GT-R LM NISMO」)を持ち込んでいるが、予選タイムはトップから20秒ほど、トヨタからも10秒以上遅く、単純な速さでは上位進出は望めない。

フランスまで観戦に行けるわけも無いので今年もせいぜいTVで見るだけなのだが、地上波での放送予定は皆無でスカパー!のJ-SPORTS3で放送されるのをCATVで観る位かな。
この放送も24時間全部ではなく、スタート30分前からスタート後8時間(日本時間21:30-6/14 6:00)までと、ゴール5時間前からゴール1時間半後(同17:00-23:30)までとなっている。

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日産がル・マン参戦用マシンを発表した

日産が今年のル・マンをはじめとするWECのLMP1クラスに参戦させる新マシン「ニッサンGT-R LMニスモ」を発表した。
車名だけは以前発表していたが、今回アメフトの「スーパーボウル」のCM等で外観や仕様を公開した。
特徴的なのは駆動方式がFFだということ。
FF、つまりFront engine Front Driveということで、エンジンが他のマシンと違ってフロントに搭載され、駆動輪も通常のレーシングマシンと違って前輪という異色のレイアウトとなっている(過去にFFのレーシングマシンが無かったわけでは無い)。
FFレイアウトの場合は加速時も減速時も前輪に負担がかかることになるので、タイヤマネージメントが難しくなると思われるが、反面後輪の負荷は小さいのでレース中に交換するのはフロントだけで済むかもしれないというメリットはある(タイヤサイズもリアのほうが小さい)。
前後の重量バランスも気になるところだが、写真で見るとエンジンはフロントアクスル後方に搭載される所謂”フロントミッドシップ”のようにも見え、もしそうならば心配するほどフロントヘビーにはならないか。
もしかするとエンジンは市販のFF車のような横置きではなく、以前ホンダが「インスパイア」「ビガー」でやっていたような縦置きで(というかそのほうが可能性が高いと思う)、ミッドシップレイアウトを前後反対にしたのかも。

それにしても”GT-R”の名を冠しておきながらFFとはねぇ、、、かなり意外だったな(FRならスーパーGTで走らせている)。

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