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「Vayager 1」でトラブル

NASAの宇宙探査機「Vayager 1」のコンピュータでトラブルが発生した模様で観測データの受信が出来ていない。
不調に陥っているのは「Flight Data System:FDS」で、「Telemetry Modulation Unit:TMU」を通して地球に送られるデータに異変が発生。
スタッフによる解析ではFDSに原因があるとのことで、復旧を目指しているものの、現在は通信の往復時間が45時間にも及び、さらには打ち上げから46年以上が経過(つまりハードウェアの設計製作からはそれ以上が経過)しているので、下手をするとシステム全体に影響を及ぼす危険性があって中身の理解に時間がかかる模様。
異常を発表した先週末にはFDSの再起動を行なったものの改善しないということで、NASAも今後の方針も決めかねている様子。
元々の運用予定を大幅に超えて運用されている探査機で、搭載している動力源の原子力電池(放射性同位体熱電気転換器:RTG)も出力が低下していて2025年頃には探査機の活動を支えきれなくなると見られているが、NASAの担当チームは工夫を重ねて2025年以降も活動を維持できるよう努力しているとのこと。
これまでも数々のトラブルに見舞われながらも乗り切っていたので、今回のトラブルも乗り越えてくれると良いね。

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「Voyager 2」との交信が再開

米NASAが探査機「Voyager 2」との交信が再開したと発表している。
先日、誤ったコマンドを送信してアンテナの方向が地球に対して2度ほどずれてしまい交信が出来なくなっていた。
自動でアンテナの方向をリセットする処理が実行される予定の10/5まで交信不能とみられていたが、ごく弱い搬送波を検出したことで可能性があると判断。
駄目元でアンテナの方向のリセットするコマンドを送信したところ、成功したようで現在は交信可能になっているとのことだ。
現在地球からおよそ199億Km離れた空間を飛行している探査機相手にこんなことが出来るなんて人類って凄いよなぁ・・・(汗)。

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