つい昨日近日点を通過した「アトラス彗星(C/2024 G3)」が日没後の西の空で明るくなると予想されている。
昨年話題になり私も撮影に成功した「紫金山アトラス彗星(C/2023 A3)」とは全く関係ないが、同じアトラスプロジェクトで発見された彗星。
これから明るくなると言っても、見えるのが日没後の西の超低空ということなので、観測するのはかなり難しそうだなぁ・・・
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「ATLAS彗星(C/2024 S1)」の消滅が確認された
今月半ばに地球に最接近し、その後も日没後の西の空に姿を見せていた「紫金山・ATLAS彗星(C/2023 A3)」に続き、十一月にはさらに明るい彗星として観測されると期待されていた「ATLAS彗星(C/2024 S1)」の消滅が観測された。
これはNASA・ESAが運用する太陽観測衛星「SOHO」の撮影視野に入って撮影されている。
10/28 3:00(GST:以下同)から同10:00まで撮影された画像を見ると9:00までに消滅している様子が写されていた。
このことから「C/2024 S1」は太陽に接近する途中で核が蒸発してしまい消滅したものと考えられる。
私も楽しみにしていたので残念だな(汗)。
下は近地点通過四日後の2024/10/17に撮影した「紫金山・ATLAS彗星(C/2023 A3)」、撮影後にアップしたのとは違うフレームを使って合成しトリミングしたもの。
昨夜の紫金山・アトラス彗星
昨夜の紫金山・ATLAS彗星
昨日の札幌は日没後も概ね晴れていて西の空には「紫金山・ATLAS彗星」が見えていた。
と言っても、10/13よりも暗くなったようで肉眼ではよく観えず、双眼鏡を使ってようやくといった感じ。
それでも写真には写ってくれた。
上の写真は連続して写した10枚ほどのデータをSequatorというフリーソフトを使ってスタックしたもの。
星の位置を自動で合わせてくれるので、SiriusCompで比較明合成をした時のように星が流れず(ほぼ)点像になってくれるのがありがたい。
半面、元のデータにはあった人工衛星の軌跡が消えてしまったという副作用もあるので、使い分けが必要だな。
昨夜は観えず
一昨日の記事「撮れた!見えた!」で書いたように一昨日は札幌市内からでも紫金山・ATLAS彗星を観ることが出来た。
太陽から離れつつあるので、昨日はもっと見やすくなると思いカメラをセットして待ち構えていたが、日の入り過ぎから西の空に雲が出てきてしまい、残念ながら観ることも撮ることも出来なかったorz。
今夜はもっと太陽から離れて沈む時刻が遅くなるんだけど、生憎と天気が悪くなっていて雨の予報も出ているのでまず無理。
予報では明日は晴れそうなので、タイミングが合えばまた観たいな。
撮れた!見えた!
今日の札幌は一日晴れて雲が殆どない青空が広がっていた。
日没近くになって北の方には雲が出てきていたが、西の方までは広がって来ずに晴れたまま。
これは日没後の西の空で「紫金山・アトラス彗星」の撮影が出来るのではないかと期待した。
太陽が沈んでからも西の空には雲が無いままだったのでますます可能性は高まり、カメラをセットして待っていたが、さすがに日没直後の17時過ぎでは空が明るすぎて低い高度に見えてくるはずの彗星どころか、比較的高い高度に見えるはずの一等星アークトゥルスですら見えてこない。
それからややしばらく待つ間に空が暗くなってきてまずはアークトゥルスの姿が見えたので、それを利用してレンズのフォーカスを合わせた。
何枚か試し撮りをしている内にさらに暗くなってきたので、撮ったデータをよく見ていると中に1枚彗星っぽいのが写っているのがあった。
拡大してみると尾が見えたので間違いなく、見える場所も特定できたので望遠ズームに切り替え画角も調整。
そうやって撮ったのが下の写真。
双眼鏡を向けてみるとしっかりと見えたので妻と子供を呼んで見せたところ、妻が肉眼でも見えたというので、私も目を凝らすと稜線の上にぼんやり光っているのを肉眼でも観ることが出来た。
彗星は何年か前にも撮影は出来ていたけど、肉眼で見たのは生れて初めて。
今回の彗星は条件も良く明るかったので肉眼でも観えたのだろう。
明日はもう少し太陽から東へ離れるので、今日よりは少し条件が良くなり見やすくなりそう。
問題は天気だが、予報では今のところ明日も晴れとなっているので期待できるかも?
「紫金山・アトラス彗星」が見えるようになるかも?
昨年一月に発見され、先月の18日に近日点を通過した「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」が地球に近づきつつある。
札幌では明日の日の出前に東の空に見えるかもしれない。
最接近は10/8だが、太陽と同じ方角になるため観測はかなり困難。
その後太陽の東側に移動するように見えるため、来週末の10/12頃には日没後の西の空に見えるようなるかもしれない(位置的には見える場所に移動するが、彗星の核がどうなるかは予測できないのでなんとも言えない)。
理想的な状態であれば肉眼でも観測可能になる程度まで明るくなることが予想されているので、来週末は西の空に注目かな?
「ポンブルックス彗星」が増光?
70年ぶりに太陽に近づきつつある「ポンブルックス彗星(P12)」が一昨日の4/4に急に明るくなったという報告があったらしい。
これまでの5等級前後から4等級程度に明るくなったとのこと。
今日の札幌は天気が好いので撮影にチャレンジしてみようかな?
「ポン・ブルックス彗星」
不安を煽ろうとしているだけだ(笑)
2021年に発見された彗星「バーナーディネリ・バーンスティン彗星」は発見当初は核の直径が200Kmにも及ぶ(かもしれない)観測史上最大の彗星ということで話題になった。
その後、地球に接近してきているので新しい情報が無いかと探していると2022年初頭にハッブル宇宙望遠鏡(HST)で観測されていて、その後のシミュレーションやALMA望遠鏡での観測等でさらに詳しい数字が出ていたようで、それによると85miles(約140Km)程度となっている(それでも観測史上最大クラス)。
で、この彗星が地球に衝突して災害をもたらすと書いてあるブログを発見、そこには
「地球をかすめただけで、大災害が起きてしまう
2031年に太陽に最接近する」
と書かれているが、軌道計算からこの彗星の近日点はおよそ16億Km(太陽―地球間の距離の10倍以上で土星軌道の少し外側)で、地球をかすめることは無い。
もし、その距離で大災害が起きるとすれば、もっと大きくて重たい木星がもっと近くにあるので毎年大災害が起きても不思議は無いことになる(それ以前に太陽の方がはるかに近くはるかに重い)。
しかもこのブログの日時を見ると2023年の12月になっているので、直径が当初予測よりも小さくなった後に書かれていることになり、書いた人は新しい情報を知らずに(調べずに)書いていることと思われる。
要は他人を煽っているだけの”愉快犯”のような人で、こんな人の書く内容は全く信用できないという見本のようなブログだな。