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昨夜のISS

昨夜(8/10)は北天が雲に覆われた一昨日の夜とは違って厚い雲が全く無い星を見るにはかなりの好条件だった。
国際宇宙ステーション(ISS)の予想通過軌道も最大仰角が46度と高すぎず低すぎずで観測には適していた。
そこで前夜に引き続きカメラを出して露光時間2.5秒で連続撮影した86枚を比較明合成したのが下の写真。

2016/08/10の21時過ぎのISSの札幌上空通過。

2016/08/10の21時過ぎのISSの札幌上空通過。


この時は東西の移動角度が大きくて17mm(35mm換算で27.2mm)の画角では収まりきらず、左右が切れている(汗)
また移動の途中で北極星(写真の中央からやや左上に矢印で示している)のすぐ傍を通ったのが写真でもはっきり分かるな。

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今夜は比較的条件が良い筈・・・

先週の金曜日(8/5)のISS通過は撮影することが出来た。
その時の最大仰角は30度に達しない比較的低いものだった。
今夜は最大仰角が46度になるので、その時よりも高い位置に見える筈。
しかも先日と違って東西にはあまり移動しないので、札幌のほぼ真上に近いところを通過する見込み。
とはいえ、ISSがある程度の仰角に達したところで地球の陰に入ってしまうので、見えるのは上って行く途中まで。
今夜の天気が良ければ機材を出して撮影してみようかな。
見え始めと見え終わりの仰角の差が33度と言うことは、SIGMAの「17-50mm f2.8 DC OS HSM」のワイド端(17mm)の垂直画角(約49度)内に収まるから、固定で十分撮れそうだな。

今夜2回目の通過時の諸元(メモ)
     時刻  方位    仰角
見え始め 21:10:30 305(北西)13
最大仰角 21:12:30 312(北西)46
見え終わり21:12:30 312(北西)46
出典:JAXA(「天空経路情報」http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/sapporo/pass2016080901.html

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今月は「ペルセウス座流星群」が極大を迎える

三大流星群の一つである「ペルセウス座流星群」が今月極大を迎える。
今年の極大は8/12の22時頃とされていて、この時期は月が上弦近くなので夜半には沈んでしまい、月明かりが夜空を明るくすることが無くなるので観測に適しているとのこと。
条件が良ければ1時間に45個程度の流星が観測出来る可能性があるらしいので、夜中過ぎに夜空を見上げて流れ星に願うのも良いのでは?

個人的にはRSRの当日で、しかも極大の頃はサンボマスターのステージの時間帯なので空を見上げている暇があるかどうか(汗)。
会場近くは街灯りは少ないけど、会場の照明等がちょっと邪魔になるかもしれないなぁ。

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七夕の月

七夕の昨夜、帰宅すると西の空に三日月が出ていた。
予想していたよりも雲が少なかったので、カメラと三脚を持ち出して月を撮って見た。
moon20160707山の稜線に沈む9分ほど前の月。
月の右側が明るく光っていて、暗い左側も地球照で僅かに光っている。
月の左上に見える明るい星は木星。

今夜も条件が良ければ、木星を狙ってみるかな?

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今日は火星の最接近

今日は火星が2年2カ月ぶりに地球に近づく最接近の日。
今回の地球と火星の距離は7,528万Kmで”大接近”とまでは行かないけど、夜半には南天に赤く輝く火星と、その近くにさそり座のアンタレスが同じく赤く輝く筈。
さらに土星も近くに見えるので、一等級以上の明るい星が三つ並ぶ筈。
火星と土星はほぼ同じ視半径で光度は火星がマイナス2等級、土星は0等級。
数日前の夜中に見た時はどちらも明るく光っていたなぁ。
今夜も是非観察したいところだけど、予報では札幌は夜には雨が降るとなっているので今夜は無理かと。
少しの間はどちらの惑星も明るく見える筈なので、天気が良い夜には空を見上げるのも良いかもね。

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もうじき火星が接近

太陽系で地球のすぐ外側の軌道を周回しているのが火星。
公転周期が687日と地球の2年弱なので、地球とはおよそ2年と2カ月毎に近付く。
今回の接近では最も近くなった時で距離が7,528万Km(0.503au)。
再接近は5/31だけど、そろそろ衝に近付くので(5/22)真夜中の南天に赤く輝く火星を見つけるのも楽になって来たな。

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太陽系に9番惑星があるかも?

今年の1月にカリフォルニア工科大学の研究チームが海王星のさらに外側に質量が地球の10倍程度惑星が存在する可能性があると言う研究を発表した。
太陽系の惑星は冥王星の発見以来9個とされてきたが、冥王星の外側に冥王星よりも大きな天体(セドナ等)の発見が相次ぎ、2006年に冥王星を”準惑星”とすることになってからは8個というのが定説になっている。
この1月に発表された研究では、海王星の外側をまわる天体の軌道を観測した結果、前述のような惑星の存在が推測されると言うもの。
研究チームの計算では質量は前述のように地球の10倍程度で、太陽からの平均距離は約600天文単位(約900億キロ)と海王星の20倍。
仮にこの数字が正解だとすると、公転周期(この星の1年)はおよそ1万5千年となる。
太陽からの距離が非常に大きいので地球からの光学観測には世界でもトップクラスの望遠鏡が必要となるが、現在ハワイにある「すばる望遠鏡」等での観測が行われており、5年以内に発見される可能性があるとのこと。
うーん、本当に発見されたら名前はどうなるのかな?
「魔王星(Lucifer)」とかにはなる・・・わけは無いか(汗)

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「K-50」の出番が無い・・・

ヨドバシカメラの夢のお年玉箱に入っていたPENTAXの「K-50」。
当初は未使用のまま売却も考えたけど、エントリー機とはいえ手持ちのデジタル一眼レフカメラの中では最新モデルだし、「O-GPS1」を付ければ簡易的ではあるけど星の自動追尾も出来るようになるし、高感度耐性も一番期待できるので星空を写すために使うことにした。
そのために充電式のバッテリー(D-LI109)と充電器の互換品も購入した。
いつでも撮影できる状態になったんだけど、未だに出番が無い・・・
北極星とおおぐま座の間を移動している「カタリナ彗星」を撮影してみたいんだけど、このところ夜になると北の空は雲に覆われることが多く、北極星すら見えない夜が続いているため。
他の方角も雲が多くて最近はオリオン座も見えないorz。
昨夜も時々空を見たんだけど、結局日の出前になっても雲が多くて星なんか殆ど見えないので諦めた。
そのくせ昼間は晴れることがあり、今も北のほうを含めて青空が広がっている。
この調子で夜も晴れて欲しいけど、予報では今日も雲が広がる見込みなので撮影のチャンスは無いかも・・・
このままだと「カタリナ彗星」は減光していって望遠鏡でなければ見えなくなってしまいそう・・・

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「あかつき」の軌道投入は成功していた

JAXAが打ち上げた金星探査機「あかつき」は12/7に金星周回軌道に入るための制動噴射を実施した。
その後の観測と計算で二日後の12/9には軌道投入に成功したことが発表された。
これで「あかつき」は日本初の惑星探査機となって、今後の(現時点では2016/3頃からの)正式な観測が予定されるようになった。
既に太陽観測において太陽風に関する観測を行って今まで未知だった現象(「コロナ加熱問題」)の解明につながる観測結果を送ってきたりと成果を上げている「あかつき」が、今後は本来の目的である金星探査においてどのような結果をもたらしてくれるか興味深いな。

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