某SNSでの質問に
「青函トンネルって車走ることができない仕様にしたのはなぜですか?」
というのがあった。
確かに青函トンネルは列車専用で自動車や歩行者は通行出来ない。
そもそも青函トンネルは鉄道専用のトンネルとして計画されたもので、自動車用では無かったからなんだけど、それは何故か。
直接的には青函連絡船による列車の輸送を置き換える目的で建設されたものだから。
1954年に発生した「洞爺丸事故」が直接の引き金となり、第二次世界大戦前から構想があったトンネルの建設に向けて動き出した。
そのため、当初から自動車の通行は考えられておらず、そもそも全長53.9Kmで海面下240m(つまり高低差はそれ以上になる)を通る長大トンネルを自分で運転して通過するのは考えたくない(汗)。
同じように海峡下に建設されたトンネルには関門トンネルもあるが、こちらは鉄道用と自動車用があり(新幹線専用の新関門トンネルもある)、自動車用トンネルの長さは僅か3,461mで海面からの深さも56mと浅い。
質問者は関門トンネルと同じに考えているのでは無いだろうか?とも思えるが、先のことからこの二つのトンネルを同列に考えるのはどう考えても無理(笑)。
安全性の面でも列車は制御/管制されての運行となるが、自動車は個々人が運転するもので事故の発生も多く、万が一トンネルの中央付近で事故でも起きようものならば、避難するにも27Kmも歩かなくてはならないし、火災が発生したら煙に巻かれる可能性が非常に高い(全長が僅か2.5Km弱しかない東名高速道路の日本坂トンネルでの火災事故でさえ鎮火まで65時間もかかり、173台の自動車が消失、事故発生地点が出口から420mしか離れていなかったため死者は7人で済んだが、もっと奥なら死者は増えていたかもしれない)。
そのため、自動車用トンネルとするには無理がある(完全に制御された自動操縦なら可能性はあるかも)。
一応構想だけなら現在のトンネルとは異なる経路となる「第2青函トンネル構想」というのがあり、こちらは貨物列車及び自動車(ただし自動運転の積載車による輸送)用のトンネルとされる。
建設費用が一番の問題となるだろうが、もし実現したなら新幹線の速度規制も無くなるし、維持費用を考えなければ便利になるだろうな。
