大阪市観光局が自動車レースのF1GPを”民間主体で”誘致を検討しはじめたとか。
府内にF1を走らせることが出来るサーキットは存在しないので、公道を閉鎖してコースとする方式(モナコGP等と同じ)になると思われるが、以前にも同じような構想があったものの経済面で採算が取れないということでとん挫している。
また、今季のF1 GPは全24戦が予定されているが、チームの移動等を考慮するとレース数はほぼ限界と言われている。
しかも日本では世界的に評価の高い鈴鹿サーキットでのレースがあり、しかも今季からはアジアシリーズは春に集中ということでこれまでの秋から春に開催時期が変更されている。
これはマシンやチームの移動量を減らしてCO2を削減することが目的で、同じ日本で別の時期に開催となると鈴鹿での開催時季変更が無意味になる。
開催が多い欧州では移動は主に陸路となり距離も短いが、欧州から離れたアジア地域では船と航空機による移動となって時間もかかり、その際に発生するCO2も増大する。
同じく欧州から離れている南北米大陸でも今季は4戦が連続(最後のLas Vegasだけは1週空いたが)で開催され移動量を極力減らす方向となっていた。
それに反するようなことになる日本での複数開催が認められるか怪しいところだし、ドライバーたちに好まれている鈴鹿のレースを置き換えることも考え難い。
上記以外にも様々な障害があるので実現性は低いと言わざるを得ないが、”夢”だけは大きいと言えよう。