節電に効果はあるのか?

もちろん東京電力管内及び東北電力管内では節電には大きな意味があるだろう。
原子力発電所を2箇所も失った影響は大きく、日常必要とされる電力の確保が出来ない東京電力にとって、企業や一般家庭での節電が必要であることに異論は無い。
ところが、北海道電力管内及び60Hz地域内(中部電、関電、北陸電、中国電、四電、九電及び沖電管内)での節電にどれくらいの効果があるのかは疑問だ。
もちろん節電そのものを否定するつもりは毛頭無いが、北海道から本州への送電可能量は北本連系設備の交直変換能力である60万キロワット(30万キロワット×2)が上限なので、いくら北海道で節電してもそれ以上の電力を融通することは不可能だ。
また東海より西の60Hz地域から50Hz地域への送電も周波数変換設備の能力である100万キロワットが上限なので、いくら節電してもそれ以上の融通はやはり不可能。
つまり東北及び関東以外での節電は効果が限定されるので、行き過ぎた節電は震災で発生した電力不足には効果が無い。
その他の地域での節電はCO2の削減等には効果があるのだろうが、当事者にとって一番影響があるのは電気料金の削減だろう。
先日も外食した際に入った某ハンバーグレストランチェーンの店舗でも、客席テーブル上の照明を消灯しており、もし全店舗で同様のことをしているとするとかなりの電力を節約することが出来、電気代がかなり浮くことになるのではなかろうか?
企業等で節電を実行して震災の復興に協力するなら、節電で浮いた電気料金を被災地向けに寄付するというのはどうだろうか?

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2 comments to this article

  1. 千歳

    on 2011 年 3 月 31 日 at 1:25 PM -

    節電のため、深夜営業を停止しますという飲食店も多いです。
    おいおい、深夜電力は余裕だよ! と突っ込まずには居られません。

  2. tan

    on 2011 年 3 月 31 日 at 5:01 PM -

    >千歳さん
     そういうお店はやっぱり電気料金の節約が目的なんですよ(笑)。
     計画停電が昼間に実施される意味を考えればわかりそうなものですけどね。

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